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疾患と治療

かんじくかんせつあだっきゅう

環軸関節亜脱臼

頚椎の中で、環椎(第1頚椎)と軸椎(第2頚椎)の間の関節を「環軸関節」と言います。この関節は首の回旋(左右への回転)運動を担っています。環軸関節亜脱臼は、この関節が正常な位置からずれるが、完全には外れていない状態を指します。原因としては外傷、先天的な異常、リウマチなどの炎症性の疾患、加齢による椎間関節の変形などが考えられます。特に小児では、ダウン症候群などにも合併しやすい病態です。症状は、首の痛み、動きの制限、頭痛などの症状が現れることがあります。ただし、亜脱臼の程度が大きい場合には、脊髄が圧迫され、手足の麻痺を来たすことがあります。診断は、レントゲン、CT、MRIなどにより行われ、関節の位置の異常や環軸関節の変形や靭帯の損傷などが確認できます。環軸関節のズレが軽い場合、または症状がないか軽度な場合には、炎症や痛みの軽減を目的とした薬物治療、首の固定、リハビリテーションでの筋肉トレーニングが行われます。しかし、関節のズレが重度の場合、脊髄の圧迫による神経麻痺が出現している場合、外傷が原因で靭帯の大きな損傷がある場合などは、手術が必要となることもあります。

石井賢医師は、日本整形外科学会リウマチ専門医で、平成17-19年厚生労働科学研究費補助金 リウマチ頚椎の治療に関するエビデンス形成のための体制確立と技術開発 事業のオブザーバーとして参加し、多くの環軸関節亜脱臼の治療経験と研究実績を持ちます。


図 左:首を前に倒すと亜脱臼が増悪し、神経が強くおされています(矢印)。

右:首を後に反らすと亜脱臼が改善します(矢印)

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