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疾患と治療

とうせきせいせきついえん

透析性脊椎炎

脊椎は、私たちの背骨を形成し、頚椎、胸椎、腰椎、仙椎、尾椎の連なりから成り立っています。脊髄を保護する役割を持つ脊椎は、多くの構造要素からなり、中でも椎間板が重要です。透析性脊椎炎は、長期の透析治療を受けている患者に起こる脊椎疾患です。

この病態の背後には、B2ミクログロブリンという蛋白質が関与しています。腎機能の低下により、この蛋白質が体内に蓄積し、アミロイドと呼ばれる特定の構造を形成します。このアミロイドが関節や軟骨、特に椎間板に沈着し、炎症や組織の変性を引き起こすことで症状が生じます。病初期には、脊椎の炎症による変形や不安定性による頚部痛や腰痛が現れます。疾患が進行すると、脊髄が圧迫されて神経症状(しびれや運動麻痺)などが現れることがあります。

診断は症状、身体診察、血液検査、そして特に画像検査(X線、MRI、CT)によって行われます。さらに、関節液の検査や組織生検を通じてアミロイドの沈着を確認することもあります。治療は、薬物療法、装具療法、リハビリテーションなどが行われますが、進行性の脊髄麻痺の場合には、手術が必要となることがあります。透析性脊椎炎は、透析を受けている患者に特有の疾患であり、早期の診断と適切な治療が大切です。透析を受ける方は、このような症状に注意して、定期的に医師の診察を受けることが重要です。


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