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疾患と治療

サルコペニア・ロコモ・フレイル

加齢などに伴い筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下している状態をサルコペニアといいます。サルコペニアは、食事や運動などの生活習慣が背景にあるとされています。筋肉は、何もしなければ40 歳ごろから次第に減少していきます。筋肉量の減少で運動量も減るという悪循環が起こると、日常生活にも支障が現れるようになります。骨や関節などの運動機能に障害が起こり、歩行や立位といった移動機能が低下した状態のことをロコモ(ロコモティブシンドローム)といいます。自宅でつまずいたり、階段を上る際に手すりが必要だったりするとロコモの可能性が考えられます。ロコモを発症させる要因には、肥満や痩せすぎ、骨粗鬆症などがあり、進行すると将来の介護リスクが高まるとされています。また、加齢により心身が老い衰えた状態をフレイルといい、健康な状態と介護が必要な状態の間のことを指しています。多くの場合、フレイルを経て要介護状態へと移行しますが、早期に適切な介入を行うことで、健康状態を回復することが可能です。フレイルには身体的、精神的、社会的という3 つの側面があり、それぞれが互いに影響することから多面的な介入が求められています。サルコペニアやロコモもフレイルに含まれますが、サルコペニアはロコモの原因となり、ロコモは身体的フレイルの原因となります。


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