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XLIF・OLIF側方経路腰椎椎体間固定術(Extreme Lateral Interbody Fusion)/ (Oblique Lateral Interbody Fusion)

MIS-TLIFやミストと同様に日本で普及しつつある低侵襲手術で、欧米では2008年頃、日本では2013年から承認され実施されています。
XLIF(エックスリフ)とOLIF(オーリフ)は全国でも限られた医師と医療機関でのみ実施されています。石井賢医師はXLIFの国内第1例目より主治医を務め、実施許可を取得した医師として、すでに数多くの治療実績があります。
2023年6月時点の石井賢医師の執刀(指導的助手を含む)は、XLIF だけで832椎間(502例)にのぼります。上記のうち、現在までに重篤な合併症(大血管損傷、腸管損傷、尿管損傷)を生じた症例はありません。また、病態によりOLIF(オーリフ)と呼ばれる類似の手技も導入しています。

手術では側腹部に約4cmの傷で手術を実施します。この手技の最大の利点は神経を直接触らないで神経を圧迫から解除する事にあります。
下の図のように神経機能を随時確認し重要な神経を避けながら椎間板内に人工骨を移植します。その後、腰部を小さく切ってインプラントで固定術を行います。対象となる疾患は、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎変性すべり症、腰椎変性側弯症、成人脊柱変形、腰椎後弯症、腰椎分離すべり症の一部などです。原則、手術翌日より起立・歩行を開始します。


図 (左)手術前:手術前は矢印の背骨が2㎝ズレており、かつ椎間板がほぼ消失しています

(まん中)手術後:手術後はズレが矯正され、椎間板の高さも正常に戻っています。

(右)術後1ヶ月のわずか約3㎝の創の写真です。本症例では、手術前の歩行距離は50mと非常に制限されていましたが、術後3ヶ月では2kmの連続歩行が可能となりました。

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