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疾患と治療

かのうせいせきついえん・かのうせいついかんばんえん

化膿性脊椎炎・化膿性椎間板炎

化膿性脊椎炎・化膿性椎間板炎は、せぼね(脊椎や椎間板)に起こる細菌感染症です。最も一般的な原因菌は黄色ブドウ球菌で、他の部位にある感染巣(細菌の塊)が血流を通じて脊椎に運ばれることが多いと言われています。感染が進行すると、脊椎の骨や椎間板が破壊され、膿(うみ)が脊柱管内(神経の通り道)にあふれ、神経を圧迫したり、骨が溶けてせぼねが不安定になります。全身には細菌が播種し、敗血症で命の危険をきたしたりします。化膿性脊椎炎の典型的な症状は、背中や首の持続的な痛み、発熱、倦怠感、神経麻痺などです。初期の診断は、患者の症状や身体検査の結果に基づきますが、確定診断にはレントゲン、MRI、CTスキャンなどの画像検査が使用されます。また、血液検査で感染の徴候を確認することもできます。必要に応じて、患部からの組織サンプルを取得し、細菌の同定や培養を行います。初期治療は、原因となる細菌を特定し、適切な抗生物質を投与することです。多くの場合、治療の開始時には幅広い抗生物質が投与され、後で原因菌が特定された際に、最も適切な抗生物質に変更されることが一般的です。重症の場合や骨や椎間板の破壊が進行している場合には、手術が必要となることがあります。石井賢医師臨床チームは、国内外で最も早くせぼねの感染治療に身体への負担の少ないMISt(ミスト)手術を取り入れました。


化膿性脊椎炎 (せぼねの感染症) に対するミスト手術
MISt 最小侵襲脊椎安定術(Minimally Invasive spine Stabilization)

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